SMAP騒動からのーファン雑感
件の騒動は連日新聞テレビで喧しい。
大騒ぎの山を下って、今は「普通にしてる」がニュースになっているありさま。
いろんな事を考えさせられた事件(敢えて事件というけど)だった。
で。
今から思いっきり毒を吐くよ。私の毒だから、それはちがーう、っていうのも当然アリだけど、そこはスルーしてください。
なんなの?
日頃、ジャニーズのくせに、とか、ジャニオタのくせに、とか上から目線で、
或いは、全くまったく全く今までなーんの興味もなかった人たちが、
SMAPかわいそう、事務所ひどい、メリー辞めろ、ジャニー謝れの大合唱。
おかしいだろ。
ハテは弁護士だ?
BTOだ?
署名だ?
物言うファン、ってなに?
内情もわからずに、スポーツ紙を鵜呑みにして、好き放題書いたり、署名を集めること?
知ってるって?何を?中の人?
あんなことあった、こんなことあった、なんていうピースは、あったというだけで、なんの説得力も持たないよ。
物事は、点だけじゃない。点がいっぱい繋がって、線になってるのだ。
その線を語れるのは、当事者だけだ。
ファンの意思表示の基本は、
興味がなくなったら、買わない、みない、行かない。
好きになったら、買う、観る、行く。
今回、世界に1つだけの花を買うという行動は、いちばんわかりやすかった。
私も、ポチった。初SMAPのCDである。
売り上げは数字になって、ストレートに届く。気持ちがSMAPに直結している。
V6を泣かせたリボンシャワー*1は、事務所とファンがタッグを組んだ。
10周年の時のアンコールサプライズ*2もそうだ。スタッフとかファンとか関係なく、みーんなに応援され、お祝いされたのが本人たちに伝わる端的な例だ。ファンが事務所と敵対して、何が伝わるというのだろう。SMAPは、喜ぶのだろうか。事務所を攻撃することは、=SMAPを応援することにはならない。
CDを買うのは事務所にお金が入るからイヤだ、というのもみたけど、もはや何を応援しているのかよくわからない。ただ闇雲に事務所を嫌っているだけである。
しぐさや表情で、その道の専門家がわらわら出てきて分析する。
事務所は、ブラック企業だと決めつける。
笑ったのは、株価を下げよう、っていうもの。上場してないっつの。
もうまさにリンチ、いじめの構図だ。
叩いている方は、傷つくことはない。書きっぱなし、言いっ放し。
ぶっちゃけ、別にSMAPがどうなろうとその人たちの生活になんの影響もないのだ。キムタクは叩かれているけれど、年頃のお子さんたちはどんな思いでいるだろう。
社会人として禄を食んでいれば、日々の仕事の中でいろんなことが起きて、怒ったり、むかついたり、喜んだり、うれしかったりする。芸能人だって一緒だと思う。
メリーさんがひどいことばかりしているわけではないだろうし、飯島さんがいいことばかりしていたわけでもないはずだ。
いくら才能があっても、それだけでは成り立たない。その才能を生かすべく、動いている人たちがたくさんいる。
反対に、ジャニーズがいなければ、目障りだ、潰してしまえという勢力も当然あるはずだ。ファンとして、不満や言いたいことがあったとしても、そちら側に簡単に乗ってしまっていいのか。
気に入らないから、SMAPがかわいそうだから、叩く。
SMAPはかわいそうなのか?どんだけ上から目線なのか。
今は辛かったり、悲しかったり、悔しかったり、やるせなかったり、淋しかったりするかもしれないけど、決してかわいそうじゃない。
彼らは、考え、動き、決めた。
意に沿わない決断もあったかもしれないけれど、決めたのだ。それをかわいそうというのは、彼らに失礼だ。
一対四に分かれたといわれるが、根っこはひとつだと思う。
スマスマだっけ?前に5人で旅行して、Best Friendで中居くんが泣いたの。大事なものを守るために、時として違うアプローチをしてしまうのはあることだ。で、元さやに戻った。大人になっても叱ってくれる場所というのは大事なのだ。岡田くんがV6に戻ったらいつでもオカダになるように。
SMAPを応援したいなら、ドラマを観る。映画を観る。CDを買う。ライブに行く。物販を買う。つまりは貢ぐ。ファンができることの王道はこれだ。元々興味がない人たちは、そんなことしないから。
本当のコトなんて、わかりゃしないのだ。
メディアは、文末に〈じゃないか?〉というのを略しているだけである。聞いた話でも、文字にした時点でもう書いた人の主観が入っている。署名が入っていたとしても、本名かどうかなんてわからないし、素性を調べるほど暇じゃない。
だいたい、ジャニーズは、事務所とタレントなんて簡単な関係ではないからこんなにこじれているわけで。子どもの頃からずっと、もしかしたら肉親よりも濃い時間をすごしてきた人たちだもの。情は血より濃い。さっさと別れられれば、とうにそうしていたんじゃないかな。
急がなくていいから、ゆっくりほどいていって欲しい。
カウコンにSMAP出てくれたらいいな。チケットもの凄いことになるだろうから怖いけどね。
ファンと一括りにいうけど、その温度差はかなりある。応援するグループによっても全然違うだろうし、同じグループでも全然違う。
ちゃむ動画というのがTwitterに上がっている。教えてもらって、ひとつみて驚愕した。なんだこれ。
映画の予告チックに既出の動画をつなぎ合わせて作っているのだが、内容が酷い。V6、メンバーが死んだ、というもの。
批判している人もいるが無視されてる状態。それより、感動しました!というのが多いのもびっくりした。いろんな応援の仕方があるから一概にはいえないが、私には考えられない。
彼らだって血の通った人間だ。生あるもの、必ず訪れる別れ。それをこんな扱い方をするなんて。
岡田くんがエヴェレストに行ったときは心配したし、
イノッチが疲れた顔をしていたらやっぱり心配になったし、
にこ健が意味深だったら大丈夫かなと思うし、
オーチャード坂本は風邪引かないでねとか思っちゃうし、
長野くんはお腹壊したりしないかなとか、
剛くんはちゃんと食べてるかなとかしても仕方のない心配をしたりする。
メンバーの誰かが病気になってしまったら。
事故に遭ってしまったら。
可能性がゼロでないことがもう怖い。
後生だから無事でいて。
私はそう思うが、感動する人たちは違うんだろう。
だけど、同じファンとして括られる。ファンである以上、ライブに行くと、彼らからありがとう、と言われるのだ。でも、健くんとかイノッチとか見たら怒ると思うんだけどね。
今回、いろんなことが顕著に出てきてしまったわけだけど、思えば彼らはずーっとあることないこと言われたり書かれたりしてきているんだなぁと思ったら、胸が痛い。
大衆という魑魅魍魎のために、彼らが犠牲にしてきたこと。
にもかかわらず、彼らがファンにくれたもの。
彼らがどんな道を選ぼうと、「そうか、わかった」と静かに応援するのもファンのはしくれとしてありなんじゃないかと思う。