怖い話・・・もしも、マッチがいなかったら

もう当たり前な、わかりきった話を書くのはどうかと思うんだけど。

トキカケ(TOKIO×)をみた。ゲストはマッチ、近藤真彦さん。

そうだよね!という話をしていたので書きます。

マッチはこう話してた。

金八先生がなかったら、たのきんがいなかったら、ジャニーズ事務所は危なかった。

 

わたしにとっての最初のアイドルはフォーリーブス

イケメンが歌い踊り、バック転とかするんだよ。ひとりだけど。踊りだって子どもが真似できるレベルだったけど、当時、男性アイドルなんていうジャンルが確立していなかった時代、女の子のハートを根こそぎもってくには十分だった。でも、ジャニーズとか知らなかったな。フォーリーブスフォーリーブスだったんだ。

 

フォーリーブスが解散した後、JOHNNY'Sジュニアスペシャルとか、リトルギャングとか出てきはしたが、フォーリーブスほどのパワーはなかったように思う。一応、アルバムとか買ったから、実家のどっかにあるはず。

フォーリーブスは偉大だった。郷ひろみとか井上純一とか川崎麻世とか*1ジャニーズだったんだよね。

 断っておくが、私はたのきんトリオが嫌いだった。田原俊彦野村義男近藤真彦。なんかこう花しょってないよね、みたいな。夢がないというか。歌もうまくないし(強気)

それまでのどこかの国の王子様的ジャニーズ路線ではなくて、その辺にいそうなお兄ちゃんたち。今思えば、私の年齢的なこともあったように思う。

でも、それがよかったのか、たのきんトリオは爆発的に人気が出た。なので、私は自然にジャニーズから離れることになる。再び相まみえるのは少年隊からだ。

そんな興味のない私でも知っているくらい、彼らにはいろいろなことがあった。恋愛沙汰もまだ覚えている。としちゃんの大物発言とか、一番痛い記憶は、マッチのお母さんの骨壺が盗まれてまだみつかっていない事件だろう。レコード大賞から辞退しろ、という卑劣なメッセージと共に。

としちゃんもよっちゃんも事務所を辞め、マッチだけが残った。そして、35周年だそうだ。当時、ジャニーズ事務所を辞めて仕事が続けられたら一人前、みたいな風潮もあった気がする。

 

V6が20周年で奇跡のおじさんたちなわけだけど、35周年というのはもうなんというのか。途中、レースをやっていた期間もあるわけだけどね。歳を重ねて再びメディアに現れたマッチを、私は素直にカッコイイと思った。50を超えて、あの頃のマッチより遙かに。

男性の場合、過ごしてきた時間ははっきり容姿に現れると私は思っている。だからV6は奇跡のおじさんたちなわけだけど、マッチの35年間は目標とすべき頂だ。


TOKIOもこう言っていた。

マッチさんが道を作ってくれたから。

 長野くんが、1つしか違わないけど坂本くんがいるだけでずいぶん助けられる、みたいなことを言っていた。ぶいのなかでさえ、坂本くんが踊ってるのに俺たちがしんどいとか言えない、とも。走り続ける坂本くんのキツさ。

上の人というのは煙たい反面、その軌跡は自分と重ね合わせられる。自分はどうなっていくのだろう。これから何が起こるのだろう。このままでいいのか。ああはなるまい。誰もが考えることだけれど、ただ漠然と考えるのと手本があるのとは全然違う。

マッチは、ジャニーズに籍を置いたまま、レースの世界に行った。そして、実績を積み、今がある。本人は、ジャニーズしていなかったのにアニバーサリーを祝ってもらえるのかと驚いたそうだが、事務所の思惑はともかく、後輩陣は安心材料になったかな?

違う世界に行っても力があれば残ることができる。自分で自分を磨き、切磋琢磨して認められれば。料理でも俳優でもグルメでも手話でも農業でも大工仕事でも。いい年をして、といわれる歳になっても、残っていけるじゃないか。

後輩たちに、そういう環境をつくってあげたい、とマッチも話していた。

今さらマッチなんか邪魔、と思う後輩は、頑張って越えていけばいい。後輩が追ってくるから立ち続けられるというのもあるからね。

 

マッチがヒガシを絶賛していたが、ヒガシだってマッチがいるといないでは全然違っただろう。

少年隊が形骸化している今、マッチがいなくて、ヒガシはジャニーズとして残っただろうか。

ヒガシがいなかったら、坂本くんはジャニーズにはいないかもしれない。

坂本くんがいなかったら、V6はもういなかったかもしれない。

V6がいなかったら嵐は。

嵐がいなかったら。

ジャニーズは。

去年のカウントダウンがマッチのせいで不評だったとか。バカ言っちゃいけない。マッチが踏ん張ってきたから、みんな踏ん張れるんじゃないか。

自分の上も、同期すらいないマッチの孤独を考えたら、だだもうありがとうございます、というしかない。マッチがいなかったら、キスマイを好きなあなたも、ジャンプを応援するあなたも、存在しなかったかもしれないのだ。

今度のカウコンは、心からおめでとうの声援を送ってあげて欲しいと思う。そしてありがとう、と。それがマッチの望むことかどうかはわからないけれど。

重ねて言うが、私はマッチは好きではなかった。

でも、自分のことをマッチと笑う今の近藤真彦さんはいい男だ。

 

ジャニーズ事務所の内情とか事情とか私は知らない。

ただ、実力がなければ残れない世界で、一番上に立つ人を無条件に尊敬し、畏れ、受け継いでいくのを、私は尊いと思う。

そして、その上の人が後輩たちに心を掛けているのに、引っ込めとかどの口がいえるんだよ、とも思うのだ。


と、書いていたら、35周年マッチコンの話が流れてきた。イイよね。お祝いされる側、あのステージに上げてもらえる側。運にも恵まれ、尚且つ頑張ってきた人たちだ。

あの人たちのように、とわかりやすく目標がみえる幸せ。

私にもきっとあるはずだよね。



 

*1:余談だが、知る人ぞ知るつーこさんは川崎麻世のマネージャーだったそう