V6のライブで私に起こったとてもいいこと

感動のオーラスから1ヶ月経った。早いなぁ。残すところ、今年もあと1ヶ月。

私のライブの時に起こったことを書いておきたい。ああ、忘れてしまいそう。

 

あーいうぉんちゅーちぇーんざわーー♪

それはテープがシュパッと飛んだときだった。みんなテープに向かって手を伸ばす。

私は始まる前に相方に、高いところで何本かゲットしてね、と頼んでおいた。    その日の2階席で見ているリア友にあげたかったからだ。が、発射口に近すぎて、とれたのは1本。

私の手にも1本!!と掴んだ瞬間、隣の人がバランスを崩して倒れてきた。おっ、と抱き留めて助け起こした彼女の手に握られていたのは、私が掴んだテープのもう片端。 ハッと一瞬考えたが、相方が1本取っていたのを見ていたので、いいや、すまん、許せ、リア友よ、と心の中で拝んで手を放した。

「いいんですか?」

「いいですよー」と言うやりとりの後、気持ちをV6に向ける。その間、何秒だっただろう。一瞬だったと思う。

 

それからテープのことは忘れるように努めた。そうこうしていたら、私の列の左側、テープの彼女のいた方がざわざわっとした。ん?とみると、その彼女からテープの束が回ってきたのだ。ん?とみると、彼女が「どうぞ」えええええ!と思いながら1本取って相方は取らずにまた右に回す。お礼を言ったかどうかももう覚えていない。やってあげたとか、そんな感じでもなく、何事もなかったように場は静まった。ありがたい。これでリア友ちゃんにお土産ができた!

 

別の会場では、2階席の上の方に警備のお兄さんがテープの束を持ってきた。私は後ろの方だったけど、前列の人は大喜びしていた。いやーなんですか、これは。

 

今まで、テープが発射されるライブに行ったことはある。私もそうだが、幸運にもゲットできた人たちは大事そうに抱えて帰っていた。

V6のライブは、テープ取れなかった人に分けるんだって、と聞いたのは、ファンになってからだ。

そうだよ。たくさんあっても仕方ないんだから分ければよかったのよ。なんで気がつかなかったんだろう。

退場するときに見たら、客席には1本もテープは落ちていなかった。

他のアーティストのライブで、そこに落ちてるテープを取ってくれと警備さんに頼んだけど断られた、というのも見た。1人にそんなことすると収拾がつかなくなるというのもわかる。これはファンを見切ったか。

 

この日、もう一つ、ハートの落下物があった。ヒラヒラヒラヒラ。アリーナだけでなくスタンド1階にも。うわぁ。スタンドに向けてってすごいなぁ。ただ、これは触れることもできなかった。テープを手にしただけでもよしとしよう。

 

幸せをいっぱいもらっての帰り道、原宿口の混雑を横目に渋谷口の方へ歩く。

あーだったね、こーだったね、と話ながら歩いていると、前を歩く人から何か落ちていく。

ふわふわふわふわふわ。

拾ってみると、あの憧れのハートちゃん!

わー初めて触った〜と思ったが、ハッと我に返り、落とし主が帰って鞄を見て、ない!!というところまで一瞬で浮かぶ映像。

走って肩を叩き、「落としましたよ」と渡すと、「あっ、ありがとうございます!」と喜んでくれた。

あーよかったなー、なんかいいことしたよね、そのうちいいことあるかなぁ、と出待ちのあたりまでさしかかると、後ろから声を掛けられた。

「あの、ハートとれました?」ん??さっきのハートのお姉さん。

「あっ、いいえ(にっこり)」

「まだあるんでよかったら。ほら、おかあさん」と彼女のお母さんの鞄からハートが差し出される。

「!!!いいんですか??」

「いいんです(にっこり)」

「ありがとうございます!!」

いいことあった!すぐあった!!

 

それからは、いやーすごくない?すごいよね!なにぶいのファンって。どこまで人間できてんの。盛りあがったのはいうまでもない。

 

そして、11月1日に繋がっていく。

TwitterFacebookやいろんなSNSで拡がって少しずつ、好意は拡がっていって、それが当たり前になってくる。わけられる幸せは分け合う。だって、みんなV6が大好きだから。

母数が大きくなると、一定数いる困ったちゃんが増えるのは致し方ない。嵐さんのファンが競争みたいになってしまうのはそういうのもあるのかなぁ。相手を人として認識すると、そうそう無茶はできないもの。適度な距離と人数というのは大事なのかもしれない。