Murder for Two〜Perfectで愛しいSurprise的雑感
Murder for Two@世田谷パブリックシアター
初見の感想は、
「凄いモノを見てしまった!」
perfectで愛しいsurprise!!
この舞台は、一言でいうとこれ!!!!!!
舞台で役者さんが何役も兼ねるのはよくある。
もちろん、演技も変わる。子どもだったり、性別が変わったり、それは衣装やメイクやセットも変わったりするから、見ている方もすっと受け入れられる。
あとで、あれ?このキャラもあの人がやってたんだ!とか、全然気がつかなかった!というのもある。
が、このミュージカルは全く違った。
演者は男性ふたり。衣装は三つ揃えのジャケットナシ。
メインセットはグランドピアノ1台。左右にドアがひとつずつ。
これで登場人物が13人。ドアの擬音も入れたら14?
松尾貴史さんが演じるというのが、まず恥ずかしながら驚きだった。
キッチュは面白いことをやってくれる、博識で、タモリさんと同じジャンルという薄ーい認識で、ドラマやナレーターでいい声してらっしゃることは知っていた。
でも、ミュージカル?歌うっすよ?ミュージカルですよ?(クドい)
そして、我らが坂本昌行氏!ミュージカルスターはもちろんだったけど、ピアノ?初心者で特訓してるとかいいながら、野球してましたよ?マジで。しかもキャッチャー(クドい)
あらすじを追っても仕方ないので、海馬に残っているわずかなものと、雑誌やWSなどに縋りながら書き留めておこうと思う。
坂本くんのパートでは、ダーリア・ホイットニーが一番好き。
殺されたアーサー・ホイットニーの妻で、なんとなくだけど背が高いおばあちゃま。
キーは大きな丸めがね。
腰を曲げて甲高い声でまじめにとんちんかんな受け答えをする。
微妙に音をはずしながらの熱唱。自分の感情に正直に行動する、熱血ばあば。
ピアノに上がってのダンスは圧巻。
坂本くんのコメディアン資質が一番発揮されていたキャラクターだと思う。
セリフはもとより、表情や、動きの間、その空気感はバツグンだった。
夫が殺されたというのに全然悲しんでない。むしろ、開放感いっぱいで、アイスクリームの盗難の方が気がかり。
話が通じないキャラクターにもかかわらず、あのキュートさは筆舌に尽くしがたい。
どこから声出してるの?
できれば、あんなおばあちゃんになりたいなぁと思ったけど、周りは迷惑かも。
中年、老年のヒステリカルな女性2人。
9歳児3人。
ステレオタイプになりそうな世代や年代のキャラクターたち。
演技そのものもそうだが、その七色の声は誰1人として被らない。
松尾さんのパートでは、やはりメインキャラのマーカス。
くるくる変わる坂本くんパートを受け止めるのは、揺るがないどっしりしたキャラクターじゃないと全体が浮き足立ってしまう。
めがねや、葉巻や、キャップなどキーになる小道具でキャラクターをスイッチングできる坂本くんに対し、松尾さんは何も変わらない状態で、誰に相対しているのか演じ分けなければならない。
坂本くんのそれぞれのキャラクターが際立っているのは、松尾さんの受けがしっかりしているからだ。
かといって、静なわけではなく、アドリブを咬ましたり咬まされたり、軽快な受け答えは松尾さんならでは。特にボソッと張った空気を抜くようなセリフ回しは絶妙だ。
バネッサや署長は声だけの演技で、それを体現するのは坂本くん。
お互いの存在そのものをキーとして、話が進む。
その結果、観客にはドレスが見え、白髪が見え、透明人間が見えていく。
舞台に流れる音楽はほぼ生ピアノだ。
メロディや擬音、BGMや心情を表す音たちは、2人が奏でる。松尾さんから弾き始め、並んでの連弾になっていく。
坂本くんのピアノはONE MAN STANDING以来。
あの時だって弾き語りできていた。今回は美しいメロディラインを奏でるわけではないけれど、演じながらだ。坂本くんはほんとに頑張っていた。ちゃんとペダルも踏みながら、ちゃんと弾いていた。
正直言うと、全部弾いていたかといえば、少々疑問は残る。
バレットとマーカスの丁々発止のやりとりをしている最中の連弾などは、なんとなく音が違う?と思ったし、なにより重なっての連弾であれだけためらいなく弾けるものだろうか。
自動演奏という機能と、坂本くんの「指の振りつけ」というコメント、弾いているところが見えない舞台セットになっているところをあわせてみれば、上手に組み合わせてるんじゃないかなと思う。
でも、そこは問題じゃない。
舞台には13人の人たちがいた。
マーカスがステフに「朝食でも?」と誘うときの悪ーい顔や、ヘンリーが「この喜劇を悲劇に変えた」というときの腰の動きが忘れられない。
関ジャニを咬ませてくるシーンや、携帯電話で観客も巻き込むくだりは芸達者な彼らならではだったし、めがねが頭からなかなか落ちてこなかったり、葉巻を落としたり、事故ちゅーがあったり、日々のハプニングを上手に取り込みながら観客をどんどん引き込んでいく。
平成28年6月19日の毎日新聞日曜くらぶ「松尾貴史のちょっと違和感」
『きっかけのセリフや立ち位置、何歩歩く間にこのセリフを言い切る、セリフの最後の文字で相手役の前を横切る』
などの細かく膨大な演出オーダー。
『坂本くんのピアノレッスンの開始は去年の夏、松尾さんは今年の3月』
最大の問題だったピアノも乗り切り、千秋楽まで全公演やりとげた。
松尾さんは3キロ痩せた、と。
坂本くんは何キロ痩せたのだろう。毎週のONE DISHでも顔の輪郭が変わっていき、千秋楽は明らかに衣装に余裕ができていた。
その結果、オリジナル作者のおふたりに
『あなたたちのためにこの作品を書いたような錯覚にとらわれた』
とまでいわしめたのだ。
いうなればこの舞台は、ひとりで何役もやる日本の落語とマイム、ピアノ演奏の複合体。
ないモノを見せて、歌って、踊って、引っ張っていって、出突っ張りの110分。
日本版Murder for Two、松尾貴史と坂本昌行のコンビは最高だった。
俗を漂わせながらも松尾さんはどこまでもダンディだったし、
ノーブルにもビッチにも9歳児にもなれるのは、新しいミュージカルスター坂本くんだった。
世界各国でこの演目をやるらしいが、日本版、胸張れる!
本家Murder for Twoをみても、ね!
チケットの売れ行きを一切気にすることなく演技に集中できたのも珍しい経験
連日満員で、当日券に並ぶ列が日に日に延びていく。
東京大阪でしかなかったこともあるが、一度見た人が、またみたい!と思うからだろう。何回見ても飽きない。楽しい。
劇場はキャパが決まっているので、どんなに頑張っても上限がある。
立ち見までいれても限界があるのだ。
でも、たくさんの人が欲している事実。観れなかった人がどれだけいるか。
そして、私もこうして書いているように、ブログやSNSでいつまでもこの舞台の話をしていれば、きっとまた次の幕が開くのではないかと思うのだ。
これは絶対譲れない!
ヒメアノール〜ネタバレ全開的雑感
何か欠けた人をやらせたら剛くんの右に出る者はいない的なことを言ってたのは岡田くんだったか。
東京ドームに全員集合”みんなにサンキュー!ジャニーズ野球大会・・・坂本昌行MVP的雑感
4月13日、ジャニーズ野球大会を観に東京ドームへ。こけら落とし以来だなー、東京ドーム。
Jr.はよくわからないし、ライブのように席で立ち上がったらやだなー。
何回くらいまでやるのかなー。まさか9回はないだろうし。
正直、野球的なことはそんなに期待してはいなかった。
V6からは坂本くんが出場するとあって、ただただケガのないように、指を大事に。それだけを祈っていた。6月のミュージカルの舞台は、ピアノの弾き語りがあるから。前日の滝沢歌舞伎での健くんのケガのこともあったから、ぶいさん連日ケガとかしゃれにならん!と、ただそれだけ。
16:00開場。
双方のダッグアウト前には、赤白色別の段上がりにベンチが用意されていた。
向こうのダッグアウトの中にニノが見える。ニノはJredなのね。
ほどなく、東山監督率いるチームJwhiteの公開練習がアナウンスされた。このときまでチームわけは不明のままだ。三々五々グラウンドに出てくる選手たち。
スクリーンに選手が抜かれる度に歓声が上がる。
坂本くんはひげを蓄えたまま現れた。背番号22。足長っ!お髭の坂本くんが映ると、ひときわ大きな歓声が上がった。なんかホッとする。なんでだ?????
グラウンドに散った選手たちに、東山監督がマイクを持っていろいろなオーダーをしていく。塚ちゃん、バク転してとか、意気込みは?とか。
そういえば、生ヒガシは28年振り?当時、ピーンと尖って張っていたヒガシも体型は変わらなそうなのにどっしり貫禄がでて、さすがな風格。
ヒガシがひととおり回って、「以上です〜ほんとはこんなコーナーないんだよー」と戻ってきたときは、え?坂本くんは??忘れてる??んなあほな!
その時彼はどうしていたかというと、ホームベースに立って、ノック練習の様子を見ていた。もうほとんど日曜日の少年野球のおとーさんコーチ。バットこそ持たなかったけど。
Jwhite練習あと3分です〜のアナウンスの後、選手たちが戻ってくる。ヒガシ監督!坂本くんはっっ?と思っていたら、捌けながら当然のように言われましたよ。
「それじゃー最後に坂本に締めてもらおう」(ニュアンス)
ヒガシ監督っっっっ!
「ジャニーズ野球大会でのし上がってきたので、よろしくお願いしますっ!」(ニュアンス)
さすがです。さすがの大将扱い!
そして、Jredの公開練習がはじまった。
マッチ監督は河合郁人くんを呼んで、マイクを渡す。さっきのヒガシ監督みたいに話を聞いていくんだけど、あら?全員に回してないよね?うーん、遠くてわからぬ。
ファーストにニノがいるなーと思っていたら、あれ?ちゃんと内野連携の練習とかしてる!whiteやってたっけ??あ、なに、このホントの練習っぽさは!んーやな予感するぅ〜は当たったわけだけど。。
解説に立浪、元木。ジャニオタのお姉さんたちは知ってるのかなあ、現役の頃の彼らを。実況は梅田アナ。あれ?梅田さんって関テレじゃなかったっけ?なんて思いつつ、プレーボールを待つ。
ブラスのファンファーレに続いて選手の呼び込み。
ここでスペシャルゲストとして、発表されていないメンバーが紹介された。
小さいもん順から入ってきて、誰かしらメンバーが増えてるものだから、会場は期待と興奮で大歓声。
これはもしかして?誰か来る?んーでもなー、来れそうな人いないもんなー、と思っていたら、果たして坂本くんは1人での入場だった。仕方ないよね。岡田くんは撮影中だし、長野くんは舞台前だし、イノッチはアド街?、健くんは舞台中だし、剛くんは野球には来ないよね、てか、来ないよ(笑)
キャッチャーミット持ってる。やっぱりキャッチャーかーああ、お願い、指!え?あれ?お髭は?さっきはあったよね?見間違い?勘違い?いやいや、さっきはスェクシーマサだった!なのに、つるんとすっきりイケメンになっちまってた。オーマイガー!
始球式は、ピッチャーヒガシ監督、バッターマッチ監督。ふたりともカッコイイっす。あんなアラフィフいないっすよ。彼らに続くあの子たちがみんなこんなにナイスミドルになるのなら。日本は死なん!
坂本くんはその後ろで、マスク、ヘルメット、プロテクター、レガースのキャッチャーフル装備。スロートガードはちょっとわからなかった。
ピッチャー岩橋玄樹くん。ちっちゃい子やなぁ。ハタチ?19?かわええ。野球少年らしい。
18:00 プレイボール。
1回表、岩橋くんの球筋が定まらない。
無理もない。東京ドーム、満杯のお客さん。
投げる相手は坂本とーさん。おそらく初対面?かどうかはわからないけど、バッテリーに必要な信頼関係はまだないよね、おそらく。
きわどいところをはずす、という荒れ方でもなかったので、あっという間にノーアウトフルベース。押し出しやヒットであれよあれよと言う間に6点入ってしまった。これはワンサイドか?と思いきや、その裏、中島裕翔くん振り逃げからの、坂本くんのツーランが出て盛りあがってきた。
この1回表のキャッチャー坂本、ほんとに美しかったんですよ。
基本的なキャッチャーの構えというのはこんな感じ
(木俣さんは中日の名キャッチャーでした)
長い足を折りたたんで、 安定姿勢。
荒れ球を身体で止める、腕を身体を伸ばしてキャッチ、打者一巡する長い間、ずっとその美しさは変わらなかった。ほぼ真横からガチで坂本くんばっかりみていたので間違いない。
それから頭を後ろに振って前髪をオールバックにして帽子をかぶる、マスクをする、という仕草が何度も見られた。うう、顔が見えないのにイケメンたあズルすぎるだろう!
合間にマウンドまで行って岩橋くんに声を掛けたり、肩を広げてリラックスを促したり、たぶん一番働いていたと思う。岩橋くんはデキる子みたいだから、きっといろいろ考えちゃったんだろうな。こんなハズじゃないとか、申し訳ない、とか。次回が楽しみなので、覚えておこう。
2回の表には膝をついたキャッチングになってましたね。
これは名人古田選手の構え。
ちなみに、Jredのキャッチャー高橋優斗くんは最初からこんな感じでした。
これはいい悪いではないので誤解しないでほしいんですが。
私、昔からキャッチャー好きなんです。バレーならセッター。バスケならポイントガード。 一貫性あるなあ〜
守備終わって戻ってくると坂本くん、汗びっしょり。そりゃーあの防具を着けてピッチャーの次に動いてるんだもの。水をごくごく飲んで一休み、、する間もなく、バッターボックスに立ったかと思ったらホームランですよ。凄くないですか。
で、戻ってきたと思ったらもうすぐキャッチャーですよ。
どんだけ働かすんですか、おとーさんを。
そして、乱入してきたのが我らが井ノ原快彦!
坂本くんをサポートどころか、チームはJred、解説席に割り込んだと思えば、実況こそ梅田さんだけど、MC回す回す!
井ノ原さん、朝は乳がん再発ってテーマで、深刻に真面目に話してたのと同じ人ですか?主食はMCマイクな人だから、止まらない止まらない。ターゲットは後輩たちですもん。誰に遠慮がいりますか。
坂本くんに至っては、野球しか仕事ないとかもう暴言としか言いようがない。
だけど、弄られてるほうはバッターボックスで超うれしそうなの。ホントに。
イノッチのドームでのお仕事はついったとかでいっぱい出てると思うのでそっちを見てください(笑)
もうイノッチ大好きよ。
【ジャニーズ野球大会】“あさイチ”で鍛えた井ノ原の話術、二宮の外交力 | ORICON STYLE
試合の方は、Jwhite頑張って同点に追いついたものの、Jred大人げなくピッチャー亀梨、二宮繰り出してくるもんだから、打てませんって。
亀ちゃん凄いのは知ってるけど、ニノはそういえばサウスポー。
いやー、左はないっしょ、マッチ監督ーー
野球経験者、もしくはスポーツ経験者が集まっているだけあって、それなりに拮抗した展開になって、野球的にも楽しめたわけなのです。
ですが、次回は亀梨くんと二宮くんはチームを分けていただきたいな、と。
で、4回で突然の最終回宣告にもびっくりしたけど、それからはあっさりとJredに軍配が上がったのでした。
whiteが勝てば、坂本くんMVPあるかなって話してたんだけど。負けちゃったし。
ファインプレー賞の高橋くんと光一くんが、もらってびっくりしてたのは笑った。私も笑ってしまった。
そして、MVPの発表。
「Jwhite・・・」
きたーーーーーーーー!!!他に誰がいますーー??!!
普通、勝ったチームからだろうとかいろいろご意見はありましょうけど、いっっっっっちばん働いていたのは坂本昌行さんでしたよ。
回が進むごとに疲れは見えてたけど、やり抜きましたよ。
見た感じだけでわかんないけど、たぶんね、指も無事でしたよ!
よく頑張った!誇らしかった!!
その後のお楽しみライブタイムは、せっかく歌うまコンビ揃ってるんだから、ここは一発バラードしちゃってお嬢さん方の度肝抜いちゃってー!なんて願ったけど、かないませなんだ〜
KAT-TUNは揃ってたし、おじゃんぷもいのーちゃんがいなかっただけだったし、ABC-Zはとっつーが舞台中だっただけだし、いやもうなんかいっぱい来てて楽しかった。ざっくり過ぎてごめんなさい。あ、山田涼介くんはやっぱりエースだわ、となんとなく思ったのも忘れずに記す。
翌日のワイドショーは、マッチ、ヒガシ、光一くん、坂本くん、イノッチ、ニノ、亀ちゃん、まっすー、中島健人くん、くらい?ちゃんと映ってたの。
選手以外にも、たくさんのJr.が外周を回って走って盛り上げて。
映らなかった子、出られなかった子、そして、私が知らなかった子、いっぱいいるけど、今日の日を糧にしてまた頑張って欲しいな。先輩たちと触れあえる、って貴重よね。
よく「担当誰?」って聞かれて、えーなんで?みんな好きなんじゃないの??と、いまひとつよくわからなかったんだけど、今回はっきり認識しました!
V6担です!!
もう坂本くんとイノッチしか追ってなかったもん。じゃんぷが来ようが、かつんが来ようか、ニノがいようが!
担当っていうのはこういうことか!
謎が解けた!
私だけか!!
やっぱり野球なので、内野で何かあることが多いから、外野席は辛いのかなあ。スクリーンはあるけどやはり双眼鏡は必要です。客席にJr.?メンバーが現れた曲もあったけれど、見えませんでした。担当がいればラッキーだけど、全体の雰囲気を楽しんだ方が得ですよ。加えて、野球のルールがわかっていた方がより楽しめます。当たり前か。
チャリティーで行われることが多かった野球大会で、今回は終わった後に地震が来てしまったわけだけど、J-FRIENDを思い出す人は多いはず。いろんな場所に募金箱が置いてあるようだし、元気な地域は経済を回して、少しでも助けになれば、と思います。
ユー!チャリティーDVDにして売っちゃいなよ!!
MASAYUKI SAKAMOTO Musical Concert「ONE MAN STANDING」〜OMS雑感
怒濤のシアター詣でが終わって少し落ち着いてきたところで、記憶に残したいから記録するステージを書いていこうと思う。
MASAYUKI SAKAMOTO Musical Concert「ONE MAN STANDING」
私はずっとミュージカルを観てきたわけではないので、コンサートとしての感想になる。
そろそろセットリストや演出家菅野こうめいさんや演者の飯野めぐみさんのブログなどが出てきたので、ちょいちょい見ながら記憶を掘り起こす。記憶なので、、という言い訳は最大限に使わせてもらうとして。
パンフレットもチラシもない。坂本くんのミュージカルコンサートでビックバンド、場所はオーチャードホール。あるのはフライヤー一枚のみ。
女神さまが突然ほほえんでくれて、2月7日千秋楽にいけることになったのが前日の夜。これは夢か。夢じゃない。夢かも。ふわふわしていていろいろやらかしたが、それは置いといて(関係各所、まっことに申し訳ございませんでしたっ)
ビッグバンドというのは、昔は当たり前だった気がする。
ダン池田とニューブリード。
原信夫とシャープス&フラッツ。
このくらいしかでてこないけど、歌番組はほぼビックバンドだった。
ビックバンドというのは、一般には大人数編成によるアンサンブル形態のバンド。
今回は、ホーンセクションと弦パート、ピアノがあったくらいしか覚えていないけど、その音は昭和の懐かしい匂いがした。
過去は、ASKA「昭和が見ていたクリスマス」、この月末はゴスペラーズ「ゴスペラーズコンサート2016 in Naeba」。どちらもビッグバンド編成で、ボーカルがウリのライブである。
坂本くんとビックバンド!これはもう夢の取り合わせ。シンフォニックの話もあったそうだが、坂本くんはビッグバンドの方が似合う気がする。
ちょっとお酒も入って、夜も遅くて、大人が集う場所で歌う坂本昌行。
バイオリンよりサックスが似合う。いい女がいたらちょっと引っかけたい的な。
ああもうどうしましょ。(お酒もないし、遅くもないし、品行方正だけど、大人な〜というニュアンスを酌み取ってください)
隣のコクーンは来るけれど、オーチャードホールは初めてだなあと、座ったとたん思い出した。リバーダンスの公演できたな。シートもほぼ同じくらい。センターのバツグンのポジション。
ステージに現れた彼は、ミュージカルメイクではなく、坂本昌行その人だった。
長い手足。小さな顔。バツグンのスタイルにとろけそうな声。
長いライブ鑑賞人生で余りの気持ちよさに意識がすぅーっと遠くなる経験は2度目だ。
カレン・カーペンターの声はf/1ゆらぎがあって、聴くものの脳からα波を出してリラックス状態にするので心地よい、と聞いたことがある。まさにそんな感じ。
ダンスに目が釘付けになるのに、バラードでは違う空間にいるようだ。
MCもちょいちょいお馴染みな自虐ネタを挟みつつ、思いの外スムーズな進行(失礼)。
知らない曲もあったが、聞き馴染んだ曲も多かった。
私の本日の一番、BewitchedはPal Joeyのナンバー。フランク・シナトラバージョンを意識されたそうだが、これを坂本くんの声で脳内再生してごらんなさいよ。坂本昌行が降り注いで、腰が砕けちゃうでしょ。
Love me tenderはアンドレア・ボチェッリとデビッド・フォスター。
こうめいさんが今現在オープンにしているのはこの2曲なので、後はわからないけど、聴いたとたんあの場面が蘇ってくる。
その他にも、The Boy from OZ、フットルース、ON THE TOWNなどなど、彼が紡いできたナンバーが続く。
後ろのバンドにも気持ちを配りながら、アンサンブルとも息を合わせながら、踊りながら。それはリーダーでもなく、まあくんでもなく、ただ坂本昌行というセンターに立つシンガーだった。
アンサンブルの実力はただ者ではなく、うわーこれでアンサンブル?というレベル。
普通のライブでは、メインアーティストがいて、バックコーラスがいて、あくまでも光と影で成り立っている。坂本くんとアンサンブルメンバーとの違いは?
たぶん、通しで一作品ではないからなんともいえないけれど、ショービジネスの厳しさを垣間見た気がした。なんで公演前に名前がオープンにならなかったんだろう。理由はあるんだろうけどね。
前日の歌詞が飛んだことを悔いつつ、歌いきった坂本くん。敢えて書くけれど、アーティストの歌詞飛びとか、間違いとかいいいいいいいいいいっぱいありますよ。笑って歌えないとか、やり直しとかも。マイクすっ飛ばすとか、数えたらキリないし。
そんなことたくさん知ってるはずの羽毛田さんも敢えて救わない優しさ(笑)
でも、坂本くんは許せなかったんですよね、自分が。
V6のメンバーは、グルーブではあんななのに(どんなだよ)、全員、ソロは確固たる立ち位置があって、その揺るぎなさは他のGと一線を画している。
みんな違うフィールドにいるのが見事というか、掛け値なしにリスペクトしあっているのが傍目にも伝わってきて、それがなんとも心地よい。それは、まだ解散してないの?とか、岡田くん以外に何してるの?とか、外野の心ない誹謗中傷(敢えて)に晒されるファンがにっこり余裕でいられる所以だ。
24年間ミュージカルをやっているのに、メンバー全員が観に来たのは結成20年にして初めてという。
それだけの重み。
そして、鳴り止まないスタンディングオベーションと、最後に幕をめくってふっと出てきた坂本くんが
「今日、ぼく(←ひらがな)、すべてがうまくいきました!」
「V6のファンはなんでこんなにステキな方が多いんですか、とニッポン放送の警備の人に言われました」(ニュアンス)
と〆たのが、なんだかもう、、、ああ、何で映像にならないかなぁ。。。
1回見に行けただけで満足するべきなんだろうけど、これはもうたくさんの人にみてみてみてみてっっっ!と見せびらかしたい。そんな、真っ昼間だけど、夜な気分でした。
SMAP騒動からのーファン雑感
件の騒動は連日新聞テレビで喧しい。
大騒ぎの山を下って、今は「普通にしてる」がニュースになっているありさま。
いろんな事を考えさせられた事件(敢えて事件というけど)だった。
で。
今から思いっきり毒を吐くよ。私の毒だから、それはちがーう、っていうのも当然アリだけど、そこはスルーしてください。
なんなの?
日頃、ジャニーズのくせに、とか、ジャニオタのくせに、とか上から目線で、
或いは、全くまったく全く今までなーんの興味もなかった人たちが、
SMAPかわいそう、事務所ひどい、メリー辞めろ、ジャニー謝れの大合唱。
おかしいだろ。
ハテは弁護士だ?
BTOだ?
署名だ?
物言うファン、ってなに?
内情もわからずに、スポーツ紙を鵜呑みにして、好き放題書いたり、署名を集めること?
知ってるって?何を?中の人?
あんなことあった、こんなことあった、なんていうピースは、あったというだけで、なんの説得力も持たないよ。
物事は、点だけじゃない。点がいっぱい繋がって、線になってるのだ。
その線を語れるのは、当事者だけだ。
ファンの意思表示の基本は、
興味がなくなったら、買わない、みない、行かない。
好きになったら、買う、観る、行く。
今回、世界に1つだけの花を買うという行動は、いちばんわかりやすかった。
私も、ポチった。初SMAPのCDである。
売り上げは数字になって、ストレートに届く。気持ちがSMAPに直結している。
V6を泣かせたリボンシャワー*1は、事務所とファンがタッグを組んだ。
10周年の時のアンコールサプライズ*2もそうだ。スタッフとかファンとか関係なく、みーんなに応援され、お祝いされたのが本人たちに伝わる端的な例だ。ファンが事務所と敵対して、何が伝わるというのだろう。SMAPは、喜ぶのだろうか。事務所を攻撃することは、=SMAPを応援することにはならない。
CDを買うのは事務所にお金が入るからイヤだ、というのもみたけど、もはや何を応援しているのかよくわからない。ただ闇雲に事務所を嫌っているだけである。
しぐさや表情で、その道の専門家がわらわら出てきて分析する。
事務所は、ブラック企業だと決めつける。
笑ったのは、株価を下げよう、っていうもの。上場してないっつの。
もうまさにリンチ、いじめの構図だ。
叩いている方は、傷つくことはない。書きっぱなし、言いっ放し。
ぶっちゃけ、別にSMAPがどうなろうとその人たちの生活になんの影響もないのだ。キムタクは叩かれているけれど、年頃のお子さんたちはどんな思いでいるだろう。
社会人として禄を食んでいれば、日々の仕事の中でいろんなことが起きて、怒ったり、むかついたり、喜んだり、うれしかったりする。芸能人だって一緒だと思う。
メリーさんがひどいことばかりしているわけではないだろうし、飯島さんがいいことばかりしていたわけでもないはずだ。
いくら才能があっても、それだけでは成り立たない。その才能を生かすべく、動いている人たちがたくさんいる。
反対に、ジャニーズがいなければ、目障りだ、潰してしまえという勢力も当然あるはずだ。ファンとして、不満や言いたいことがあったとしても、そちら側に簡単に乗ってしまっていいのか。
気に入らないから、SMAPがかわいそうだから、叩く。
SMAPはかわいそうなのか?どんだけ上から目線なのか。
今は辛かったり、悲しかったり、悔しかったり、やるせなかったり、淋しかったりするかもしれないけど、決してかわいそうじゃない。
彼らは、考え、動き、決めた。
意に沿わない決断もあったかもしれないけれど、決めたのだ。それをかわいそうというのは、彼らに失礼だ。
一対四に分かれたといわれるが、根っこはひとつだと思う。
スマスマだっけ?前に5人で旅行して、Best Friendで中居くんが泣いたの。大事なものを守るために、時として違うアプローチをしてしまうのはあることだ。で、元さやに戻った。大人になっても叱ってくれる場所というのは大事なのだ。岡田くんがV6に戻ったらいつでもオカダになるように。
SMAPを応援したいなら、ドラマを観る。映画を観る。CDを買う。ライブに行く。物販を買う。つまりは貢ぐ。ファンができることの王道はこれだ。元々興味がない人たちは、そんなことしないから。
本当のコトなんて、わかりゃしないのだ。
メディアは、文末に〈じゃないか?〉というのを略しているだけである。聞いた話でも、文字にした時点でもう書いた人の主観が入っている。署名が入っていたとしても、本名かどうかなんてわからないし、素性を調べるほど暇じゃない。
だいたい、ジャニーズは、事務所とタレントなんて簡単な関係ではないからこんなにこじれているわけで。子どもの頃からずっと、もしかしたら肉親よりも濃い時間をすごしてきた人たちだもの。情は血より濃い。さっさと別れられれば、とうにそうしていたんじゃないかな。
急がなくていいから、ゆっくりほどいていって欲しい。
カウコンにSMAP出てくれたらいいな。チケットもの凄いことになるだろうから怖いけどね。
ファンと一括りにいうけど、その温度差はかなりある。応援するグループによっても全然違うだろうし、同じグループでも全然違う。
ちゃむ動画というのがTwitterに上がっている。教えてもらって、ひとつみて驚愕した。なんだこれ。
映画の予告チックに既出の動画をつなぎ合わせて作っているのだが、内容が酷い。V6、メンバーが死んだ、というもの。
批判している人もいるが無視されてる状態。それより、感動しました!というのが多いのもびっくりした。いろんな応援の仕方があるから一概にはいえないが、私には考えられない。
彼らだって血の通った人間だ。生あるもの、必ず訪れる別れ。それをこんな扱い方をするなんて。
岡田くんがエヴェレストに行ったときは心配したし、
イノッチが疲れた顔をしていたらやっぱり心配になったし、
にこ健が意味深だったら大丈夫かなと思うし、
オーチャード坂本は風邪引かないでねとか思っちゃうし、
長野くんはお腹壊したりしないかなとか、
剛くんはちゃんと食べてるかなとかしても仕方のない心配をしたりする。
メンバーの誰かが病気になってしまったら。
事故に遭ってしまったら。
可能性がゼロでないことがもう怖い。
後生だから無事でいて。
私はそう思うが、感動する人たちは違うんだろう。
だけど、同じファンとして括られる。ファンである以上、ライブに行くと、彼らからありがとう、と言われるのだ。でも、健くんとかイノッチとか見たら怒ると思うんだけどね。
今回、いろんなことが顕著に出てきてしまったわけだけど、思えば彼らはずーっとあることないこと言われたり書かれたりしてきているんだなぁと思ったら、胸が痛い。
大衆という魑魅魍魎のために、彼らが犠牲にしてきたこと。
にもかかわらず、彼らがファンにくれたもの。
彼らがどんな道を選ぼうと、「そうか、わかった」と静かに応援するのもファンのはしくれとしてありなんじゃないかと思う。
怖い話・・・もしも、マッチがいなかったら
もう当たり前な、わかりきった話を書くのはどうかと思うんだけど。
トキカケ(TOKIO×)をみた。ゲストはマッチ、近藤真彦さん。
そうだよね!という話をしていたので書きます。
マッチはこう話してた。
金八先生がなかったら、たのきんがいなかったら、ジャニーズ事務所は危なかった。
わたしにとっての最初のアイドルはフォーリーブス。
イケメンが歌い踊り、バック転とかするんだよ。ひとりだけど。踊りだって子どもが真似できるレベルだったけど、当時、男性アイドルなんていうジャンルが確立していなかった時代、女の子のハートを根こそぎもってくには十分だった。でも、ジャニーズとか知らなかったな。フォーリーブスはフォーリーブスだったんだ。
フォーリーブスが解散した後、JOHNNY'Sジュニアスペシャルとか、リトルギャングとか出てきはしたが、フォーリーブスほどのパワーはなかったように思う。一応、アルバムとか買ったから、実家のどっかにあるはず。
フォーリーブスは偉大だった。郷ひろみとか井上純一とか川崎麻世とか*1ジャニーズだったんだよね。
断っておくが、私はたのきんトリオが嫌いだった。田原俊彦、野村義男、近藤真彦。なんかこう花しょってないよね、みたいな。夢がないというか。歌もうまくないし(強気)
それまでのどこかの国の王子様的ジャニーズ路線ではなくて、その辺にいそうなお兄ちゃんたち。今思えば、私の年齢的なこともあったように思う。
でも、それがよかったのか、たのきんトリオは爆発的に人気が出た。なので、私は自然にジャニーズから離れることになる。再び相まみえるのは少年隊からだ。
そんな興味のない私でも知っているくらい、彼らにはいろいろなことがあった。恋愛沙汰もまだ覚えている。としちゃんの大物発言とか、一番痛い記憶は、マッチのお母さんの骨壺が盗まれてまだみつかっていない事件だろう。レコード大賞から辞退しろ、という卑劣なメッセージと共に。
としちゃんもよっちゃんも事務所を辞め、マッチだけが残った。そして、35周年だそうだ。当時、ジャニーズ事務所を辞めて仕事が続けられたら一人前、みたいな風潮もあった気がする。
V6が20周年で奇跡のおじさんたちなわけだけど、35周年というのはもうなんというのか。途中、レースをやっていた期間もあるわけだけどね。歳を重ねて再びメディアに現れたマッチを、私は素直にカッコイイと思った。50を超えて、あの頃のマッチより遙かに。
男性の場合、過ごしてきた時間ははっきり容姿に現れると私は思っている。だからV6は奇跡のおじさんたちなわけだけど、マッチの35年間は目標とすべき頂だ。
TOKIOもこう言っていた。
マッチさんが道を作ってくれたから。
長野くんが、1つしか違わないけど坂本くんがいるだけでずいぶん助けられる、みたいなことを言っていた。ぶいのなかでさえ、坂本くんが踊ってるのに俺たちがしんどいとか言えない、とも。走り続ける坂本くんのキツさ。
上の人というのは煙たい反面、その軌跡は自分と重ね合わせられる。自分はどうなっていくのだろう。これから何が起こるのだろう。このままでいいのか。ああはなるまい。誰もが考えることだけれど、ただ漠然と考えるのと手本があるのとは全然違う。
マッチは、ジャニーズに籍を置いたまま、レースの世界に行った。そして、実績を積み、今がある。本人は、ジャニーズしていなかったのにアニバーサリーを祝ってもらえるのかと驚いたそうだが、事務所の思惑はともかく、後輩陣は安心材料になったかな?
違う世界に行っても力があれば残ることができる。自分で自分を磨き、切磋琢磨して認められれば。料理でも俳優でもグルメでも手話でも農業でも大工仕事でも。いい年をして、といわれる歳になっても、残っていけるじゃないか。
後輩たちに、そういう環境をつくってあげたい、とマッチも話していた。
今さらマッチなんか邪魔、と思う後輩は、頑張って越えていけばいい。後輩が追ってくるから立ち続けられるというのもあるからね。
マッチがヒガシを絶賛していたが、ヒガシだってマッチがいるといないでは全然違っただろう。
少年隊が形骸化している今、マッチがいなくて、ヒガシはジャニーズとして残っただろうか。
ヒガシがいなかったら、坂本くんはジャニーズにはいないかもしれない。
坂本くんがいなかったら、V6はもういなかったかもしれない。
V6がいなかったら嵐は。
嵐がいなかったら。
ジャニーズは。
去年のカウントダウンがマッチのせいで不評だったとか。バカ言っちゃいけない。マッチが踏ん張ってきたから、みんな踏ん張れるんじゃないか。
自分の上も、同期すらいないマッチの孤独を考えたら、だだもうありがとうございます、というしかない。マッチがいなかったら、キスマイを好きなあなたも、ジャンプを応援するあなたも、存在しなかったかもしれないのだ。
今度のカウコンは、心からおめでとうの声援を送ってあげて欲しいと思う。そしてありがとう、と。それがマッチの望むことかどうかはわからないけれど。
重ねて言うが、私はマッチは好きではなかった。
でも、自分のことをマッチと笑う今の近藤真彦さんはいい男だ。
ジャニーズ事務所の内情とか事情とか私は知らない。
ただ、実力がなければ残れない世界で、一番上に立つ人を無条件に尊敬し、畏れ、受け継いでいくのを、私は尊いと思う。
そして、その上の人が後輩たちに心を掛けているのに、引っ込めとかどの口がいえるんだよ、とも思うのだ。
と、書いていたら、35周年マッチコンの話が流れてきた。イイよね。お祝いされる側、あのステージに上げてもらえる側。運にも恵まれ、尚且つ頑張ってきた人たちだ。
あの人たちのように、とわかりやすく目標がみえる幸せ。
私にもきっとあるはずだよね。
才原警部の終わらない明日〜思いっきりネタバレ
堤真一主演、小池栄子、勝地涼、清水富美加、鈴木浩介、志賀廣太郎、上地春奈、池谷のぶえ、、、これは行くしかないでしょ!というわけで行ってきた。
才原警部の終わらない明日大阪公演もあるので、是非!