優しい病
だありんの中学時代の同級生がほんの何時間が前に亡くなった。肺ガンだった。
図書館戦争 THE LAST MISSION【ネタバレあり】
話題作、観てきました。というか公開3日目、2回目の鑑賞。
1回目。あっという間に終わってしまった。終わってしまったから泣けなかったのか?そう、巷では大号泣、とか、終わったら目が真っ赤とか、いや出るわ出るわ。
手塚も大号泣したとか。小牧さんも泣けたとか。
ひいては「泣けない人もいるんだねぇ」というのをみるにつけ、これはなにか?泣かないのはおかしいのか?と密かに我が身を危ぶみつつ、2回目鑑賞。
泣けない。
なぜ泣けない。
最近泣いたのはいつ?
あ、泣いたわ。ドラマ観て。泣いたわ。泣けてるじゃん。
1回目はまあ置いとくとして
2回目。音のいい映画館で観た。
一般的な泣きどころは、手塚が泣いたあそこでしょ。
それはわかる。わかるんだけど、涙腺は全然緩まないのだ。
もうあそこは、
郁ちゃん!郁ちゃん!頑張って!堂上教官はなんとかなるから頑張って!
もうそれしかなかった。
番宣番組の見過ぎか?堂上教官、恰幅良くなってピンピンしてたし。
原作考えてもどう思ってもあそこで死んじゃうかも、と思ったのはあの時の郁ちゃんだけだよね。
そこから、
走る郁ちゃんは誰にも追いつけない。隊内イチの俊足設定だからそれは問題はない。
郁ちゃんの走りは、柴崎のような女の子走りではなくて、目的に向かって想いを背負ってただ走る走る走る!ああ、カッコイイ〜
そして迎える人たち。カメラのフラッシュ。
もしあそこで郁ちゃんが撃たれたら、きっとナイス!いい画だ!とシャッターを切るであろうマスコミにもこの際目をつぶって。
ここも泣きどころか。
よかった、本当によかった、と思いつつも、まだ私の緊張感は緩まなかった。
そして、ラストへ。ここまでくるとタスクフォースの無事もわかってほっとするが、もう泣くタイミングは完全に逸している。
この映画は勧善懲悪のスカッとするものでは決してない。
やや図書隊に寄り気味だが、良化隊の考え方や傷ついた隊員にもきちんと向き合っている。
戦いは図書隊の撤退戦だ。圧倒的量な良化隊に対し、図書隊は撤退するしか手がない。図書隊の目的は、良化隊の殲滅ではなく、目的の本を守ることなので撤退したところで当面は問題ない。
このシステマティックな撤退劇に痺れた。
銃弾補給や傷ついた仲間へのサポートとかは、あまり描かれてこなかった部分ではないかと思った。戦争映画をそんなに観たわけではないけれど。
そういう細かいところもきちんと押さえて、バックの仕草も手首から上。
evacというのだそうが、いやもうね、はぁぁぁぁ、カッコイイ〜
訓練された、このゴツイ男たちが背中を預け合う関係って痺れるでしょ!
極めつけが、玄田隊長の最後の指令。敬礼。
あそこですね、一番じぃぃぃぃぃぃぃぃんとして鼻の奥がつんとなったのは。
もう惚れるでしょ!とけるでしょ!
白状すれば、最近泣いたのは、空飛ぶ広報室の鷺坂室長の退官の時。
あの最後の隊員たちにおくられる敬礼。号泣しましたよ。
と思い当たって悟った。
私はこういう制服組の統制の取れたチームの悲喜こもごもが大好物なんだわ!
というわけで、泣いてる暇なかったんですね〜
まだまだ観に行くと思いますよ〜
次回作、作ってほしいもん。
ただ、いわゆる表現の自由という名の下に傍若無人なマスコミに痛めつけられている人たちが、それを守ろうと闘っているんだなぁ、と、良化委員会の会議室をみながら思っちゃったのも白状します。
さぁ、ゆっくりパンフ読もう〜